名城大学薬学部でスポーツ整形外科医 小田智之医師が講義
名城大学薬学部では2026年6月5日、梅田孝教授が担当する「健康・スポーツ科学理論」のゲスト講師として、スポーツ整形外科医の小田智之医師が登壇しました。小田医師は名城大学女子駅伝部のメディカルサポートにも携わっており、多くの学生がアスリートの治療やサポートについて学びました。

小田智之医師の幅広い活動
小田医師は立教大学硬式野球部に在籍した経験を持ち、現在は総合上飯田第一病院のスポーツ関節鏡センター長を経て、2026年7月からは重工大須病院に勤務します。日本スポーツ協会公認の「スポーツ指導医(スポーツドクター)」の資格を持ち、東邦高校サッカー部のチームドクターを務めるほか、多くの五輪選手を輩出するグランプリ東海クラブのフィギュアスケート選手の治療やリハビリにもあたっています。
スポーツ選手の怪我と治療法を具体的に解説
講義では、東邦高校サッカー部の選手を例に挙げ、サッカー選手に多いとされる膝の前十字靭帯損傷、足首の捻挫、足の指の疲労骨折といった怪我について解説されました。レントゲン写真やMRI画像、リハビリの様子を収めた動画も用いられ、それぞれの怪我に対する具体的な治療法やリハビリ方法、復帰までのプロセスや期間が詳しく説明されました。また、怪我を未然に防ぐためのメディカルチェックとして、足首や股関節の可動域を調べる検査も行われていることが紹介されました。

女性アスリートのサポートと女子駅伝部の事例
2024年夏からメディカルサポートを行っている名城大学女子駅伝部については、疲労骨折が多いという点が指摘されました。その原因として、長距離走行による練習量の多さ、体重を減らすことによるエネルギー不足、そして日本一へのプレッシャーが考えられると分析されています。
小田医師は、女性アスリートのサポートの難しさについても言及しました。監督やコーチだけでなく、栄養士、トレーナー、スポーツドクターとしての整形外科医や産婦人科医、心理士・精神科医といった多職種が連携して取り組む必要があるものの、その連携は容易ではないと説明されました。

スポーツファーマシストの重要性と学生への期待
講義の終盤では、ドーピングに関する専門知識を持つ「スポーツファーマシスト」の役割についても解説がありました。小田医師は薬学部で学び始めた学生たちに対し、「ぜひ資格を取って現場でいろいろなアスリートと知り合いになってください」と呼びかけました。フィギュアスケーターの村上佳菜子さんからの「スポーツファーマシストのおかげでアスリートも安心して競技に臨むことができます」というメッセージ動画が流され、講義は締めくくられました。

この講義は、アスリートを支える医療の現場や、多職種連携の重要性、そして薬学の専門知識がスポーツ分野でどのように活かされるかについて、学生たちが理解を深める貴重な機会となりました。

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