商工中金、Salesforce Agentforce導入で営業変革を加速し中小企業支援を高度化

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商工中金、Salesforce Agentforce導入で営業変革を加速し中小企業支援を高度化

商工中金は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するAIエージェントプラットフォーム「Agentforce」を導入し、全国約3,300名の営業データを「使うための資産」へと転換する取り組みを進めています。この導入により、属人的な営業スタイルからチーム型営業への変革を加速させ、中小企業への伴走型支援をさらに高度化することを目指しています。

商工中金

導入の背景と課題

商工中金は、「企業の未来を支え、日本を変化に強くする」というPURPOSE(存在意義)を掲げ、単なる資金供給に留まらず、顧客と同じ目線で課題に向き合う課題解決型支援を推進しています。これまで2008年から利用してきた営業支援システムは、長年の改修によりシステムが複雑化・硬直化し、情報検索に膨大な時間を要するという課題を抱えていました。これにより、個人の経験に依存した営業スタイルからの脱却と、組織全体で知見を共有・活用する伴走型支援への転換が急務となっていました。

Salesforce導入とAgentforceへの期待

商工中金は、これらの課題を解決するため、新たな基盤としてSalesforceの導入を決定しました。Salesforceの導入により、営業活動の情報を一元管理し、属人化を抑えたチーム型営業への転換を目指しています。従来のスクラッチ開発とは異なり、標準機能を基本とした段階的な進化が可能な柔軟性と、将来的なAI・データ活用を見据えたAIエージェントプラットフォームとしての拡張性が高く評価され、Agentforceの導入も決定されました。

具体的な取り組み

商工中金では、Salesforceの導入によって以下の取り組みを進めています。

全社的な活用

現在、全国にいる約3,300名の営業担当者を含む従業員がSalesforceを活用し、日々の顧客情報や商談履歴を一元管理しています。

顧客接点のデジタル化

Customer Community(旧Experience Cloud)を基盤とした法人ポータル「Bizリンク」を構築し、決算書の提出や財務・ESG診断などをオンラインで提供しています。これにより、対面での接点だけでは把握しきれなかった顧客の関心事をデータとして可視化し、質の高い顧客接点の創出につなげる試みが推進されています。

AIエージェントの本格展開

2025年後半には、営業店130名規模での概念実証(PoC)を実施し、明確な成果を確認しました。これを受け、2026年4月より「Agentforce for Sales」の本格的な開発に着手しています。具体的には、顧客情報サマリーによる訪問前準備の自動要約機能や、自然言語による類似取引・相談の検索機能が現場に展開されます。顧客固有の深いコンテキストを踏まえた支援は汎用AIでは代替できない領域であり、Agentforceはこれを補完する実務ツールとして位置づけられています。

導入効果と将来の展望

Salesforce導入初期には現場から戸惑いの声もあったものの、各支店から代表者を集めた利用推進体制や疑問解決の仕組みを丁寧に構築したことで、定着化に成功しました。現在では情報の透明化が進み、再現性のあるチーム型営業が確立されつつあります。

「Agentforce for Sales」の本番展開により、従来の「記録のための入力」から「使うための資産」としての入力へと、職員のマインドが大きく変化することが見込まれます。このプロジェクトは、定量的な投資対効果(ROI)だけでなく、顧客との対話や戦略立案に充てる時間の増加といった営業活動の質的な変化を重視しています。すでに情報検索の効率化により、現場からは「お客様に向き合う時間が増えた」という声が上がっています。

今後は、AI利活用を前提としたデータ管理体制の最適化や、「Bizリンク」を通じた顧客接点のさらなる拡充が推進されます。AIに判断を委ねるのではなく、現場の自発的な判断を支える形での実装を徹底し、中小企業への課題解決型支援をさらに進化させていく方針です。

商工中金の代表取締役社長である関根 正裕氏は、「Agentforce for Salesというデジタル基盤の整備により、これまで属人化していた知見を組織全体で活かし、リアルとデジタルを融合させた新しい伴走型支援の形を通じて、中小企業の未来と日本経済に貢献してまいります」と述べています。

株式会社セールスフォース・ジャパンの専務執行役員である田村 英則氏は、「商工中金様が『組織・人材・デジタル』の三位一体の変革を掲げ、全社を挙げた企業文化の変革にSalesforceを採用いただいたことを大変光栄に思います。蓄積された強固な顧客データをAIエージェント『Agentforce for Sales』によって使うための資産へと転換し、単なる業務効率化を超えて営業活動の質そのものを高めていくというお取り組みは、まさにこれからの時代の金融DXをリードする先進的なものです」とコメントしています。

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