障がい者就労の新モデル「ワークアリーナ天王洲」開所 スポーツの力で「プロを支える側」へ

スポーツ

スポーツ就労による新たな可能性

ワークアリーナ天王洲は、選手のスパイク磨きや用具管理など、スポーツ現場を支える「ホペイロ業務」を障がい者就労に取り入れた、全国的にも珍しいスポーツ就労モデルです。この取り組みは、障がい者就労における「低工賃」や「単純作業中心の就労」といった課題に対し、スポーツビジネスとの連携を通じて新たな選択肢を提供することを目指しています。

開所に先立ち、5月28日にはオープニングセレモニーが開催されました。このセレモニーには、品川区長の森澤恭子氏や品川CCテクニカルアドバイザーを務める元Jリーガーの児玉剛氏をはじめとする地域関係者や来賓が出席し、新しい地域共生モデルのスタートを祝いました。参加者からは、「スポーツの力で福祉を新たな形に変えていくという思いに共感した」「障害者施策の新たな可能性を感じる」といった期待の声が寄せられました。セレモニー後には施設見学会やホペイロ業務体験も実施され、参加者は実際に業務に触れる機会を得ました。

スパイク磨きを体験する男性

「支えられる側」から「プロを支える側」へ

ワークアリーナ天王洲では、障がいのある利用者がスポーツチームを支える専門的な役割を担います。主な就労内容は以下の通りです。

  1. ホペイロ業務(用具管理): 選手のスパイク磨き、用具管理、ウェアの管理など、スポーツ現場に不可欠な業務を行います。
  2. グッズ製作・販売: クラブ公式グッズやオリジナル商品の企画・製作を通じて、創作性と収益性を両立させます。
  3. イベント運営サポート: 試合会場や地域イベントにおける設営・運営補助を担当し、地域社会との接点を創出します。

利用者は「支援を受ける存在」としてだけでなく、「アスリートを支える存在」として役割と誇りを持つことができます。

スポーツと障がい者と地域がつながるビジョン

障がい者就労の「低工賃」課題への挑戦

就労継続支援B型事業所では、全国的に工賃水準の低さが課題とされています。ワークアリーナ天王洲では、スポーツビジネスと連携した独自の就労機会を提供することで、月額35,000円以上(月20日稼働想定)の工賃を目指しています。

単に作業を提供するだけでなく、社会との接点や自己肯定感の向上を重視し、「自分の仕事が誰かを支えている」という実感を伴う環境づくりを目指しています。株式会社ハシカケ代表取締役の小川雄生氏は、「障がいのある方が『支えられる側』に留まるのではなく、スポーツを支える存在として活躍できる社会を目指しています。品川から始まるこの挑戦を、地域とともに育てていきたい」とコメントしています。

就労継続支援B型の課題への取り組みについて講演する男性

ワークアリーナ天王洲 概要

  • 名称: ワークアリーナ天王洲

  • 所在地: 東京都品川区東品川2-2-33 ニウケビル302

  • 定員: 20名

  • 公式サイト: https://hashi-kake.com/workarena/

  • 主な活動: ホペイロ業務(スパイク磨き、用具管理)、グッズ製作・販売、イベント運営サポート

  • 特徴: スポーツ×障がい福祉の独自モデル、高工賃(月35,000円以上目標)、地域イベントや企業連携を通じたコミュニティ参加

株式会社ハシカケについて

株式会社ハシカケは、「スポーツの力で一人ひとりの可能性が光り、誰も取り残されない社会を実現する」をビジョンに掲げ、障がい福祉サービス事業を展開しています。

  • 所在地: 東京都品川区東品川2-2-43 T2事務所棟4階

  • 代表取締役: 小川雄生

  • 設立: 2025年9月

  • 事業内容: 障がい福祉サービス事業

  • 公式サイト: https://hashi-kake.com/

コメント