イマーシブ映像と画像生成AIアバターで観光誘客を促進する実証実験、パナソニック コネクトグループとJTBが共同実施

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イマーシブ映像と画像生成AIアバターで観光体験を革新

パナソニック コネクトグループは、株式会社JTBと共同で、大阪市の観光交流拠点「Pivot BASE Cafe & Bar @Dotonbori」において、イマーシブ映像と画像生成AIアバターを組み合わせた観光誘客促進の実証実験を2026年6月3日より開始します。

この実証実験では、没入感のあるイマーシブ映像で日本の観光地を疑似体験し、さらにAIが利用者を模したアバターを生成して記念撮影を行うことで、旅行客がこれまで知らなかった観光地への興味を喚起し、実際の訪問意向へとつなげることを目指しています。

岸和田だんじり祭りの活気あるアニメーションが壁に投影されている様子

実証実験の背景と目的

近年、訪日外国人客数は増加の一途をたどり、2025年には過去最高を更新する見込みです。日本政府は2030年までに訪日外国人6,000万人、消費額15兆円を目標に掲げており、今後も高いインバウンド需要が期待されます。

一方で、人気観光地への訪問客集中によるオーバーツーリズムが顕在化し、人気エリア以外の観光スポットへの誘客が喫緊の課題となっています。このような状況の中、「Pivot BASE」は国内外の旅行者に「旅の新たな発見・体験」を提供する拠点として運営されています。

本実証実験では、「Pivot BASE」を訪れる観光客に対し、イマーシブ映像による疑似滞在体験とAIアバターによる記念撮影を提供することで、日本の豊かな自然や地域の魅力を紹介し、観光客の興味を広げ、多様な観光地への誘客促進を目指します。

実証実験の詳細

この実証実験は、以下の概要で実施されます。

  • 実施場所: Pivot BASE Cafe & Bar @Dotonbori(株式会社JTB運営)

  • 実施期間: 2026年6月3日~11月23日

  • 体験料金: 無料

  • 共同主催: パナソニック コネクトグループ、株式会社JTB

  • 協力: カラーズクリエーション株式会社

イマーシブ映像とAIアバター体験

「Pivot BASE」内の「JAPAN SHOWCASE」では、パナソニック製のプロジェクターを用いた三面構成のイマーシブ映像空間が構築されています。ここでは、関西の観光地(嵐山、通天閣、姫路セントラルパーク、東尋坊、岸和田だんじり祭、嵯峨野ロマンティック、琵琶湖バレイなど)の中から、体験者が選択した映像が表示されます。

福井県の丸岡城をテーマにしたVR体験コーナーの様子

その後、体験者がスマートフォンでQRコードを読み取り自身の写真をアップロードすると、選択した観光地に合わせて画像生成AIが背景、衣装、ポーズを最適化した記念写真を自動生成し、映像上に表示します。これにより、利用者が映像内に即座に合成され、コンテンツの一部となることで、従来のVR映像体験と比べて「自分が入りこんだ」感覚が高まり、没入感や体験の記憶定着が向上することが期待されます。

AcroSignを活用したクラウド制御

本実証実験では、映像の制御にパナソニック コネクトグループのデジタルサイネージソリューション「AcroSign(R)」が活用されています。「AcroSign(R)」は、映像配信、空間演出、情報表示を統合管理し、直感的な操作でコンテンツを配信・運用できるクラウド型の映像配信プラットフォームです。

従来の空間演出システムはオンプレミス運用が主流でしたが、本実証では映像の切り替えや遠隔での監視・制御・配信をクラウド化しています。これにより、オンプレミスでは難しかった処理負荷の大きいAI処理も効率的に実現し、運用現場の負担を増やすことなく、より高度で多様な演出が可能になります。

女性が屋内でゲームコントローラーを操作しながら、都市のパノラマビューが広がる巨大なプロジェクションに没入している様子

体験の没入感を高める工夫

体験者は手元のコントローラーによって、映像内の視点を自由に動かし、見たい場所を全方位から楽しむことができます。また、生成されるアバターは服装やポーズなども観光地に合わせて最適化されるため、まるで実際にその観光地を訪れているかのような記念写真を撮影できます。

岸和田だんじり祭のアニメーションが映し出されたプロジェクションマッピングと、紅葉の景色を背景に電車内に座る女性の様子

画像生成モデルの選定や生成AIへの指示(プロンプト)の作成は、カラーズクリエーション株式会社の監修のもと行われています。前後動作を含めた体験全体の設計により、体験者の没入感を最大化し、品質と一貫性の高い映像体験提供を目指しています。

各社の役割

本実証実験における各社の役割は以下の通りです。

  • パナソニック コネクトグループ: AcroSign(R)の提供とシステム構築、プロジェクターなど機材の提供

  • 株式会社JTB: ロケーション提供、観光映像コンテンツの制作協力

  • カラーズクリエーション株式会社: 個人情報(顔画像)の取得および生成AIによる加工処理、デザインコンセプト策定、生成AI体験アプリケーションおよび生成AIクラウド基盤の設計・開発

今後の展望

パナソニック コネクトグループは、今回の実証実験で得られた知見をもとに、生成AI活用の有効性などを検証し、観光案内や生活サービスにおけるデジタルサイネージ・空間演出が提供する新たな価値提案を推進していく方針です。今後は、スポーツ・エンタメ施設での集客・ファンサービス向上、商業施設での来店促進など、観光業界にとどまらない幅広い業界への展開を進めていくとしています。

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