ローデ・シュワルツ、MWC Barcelona 2026で5Gから6Gへの進化を加速する最先端テストソリューションを展示

テクノロジー

5Gから6Gへのシームレスな進化を支えるテストソリューション

ローデ・シュワルツは、5Gから6Gへの移行を円滑に進めるため、モバイル機器やネットワーク向けの先進的なテストソリューションを提供しています。その中心となるのが、CMX500ワンボックス・シグナリング・テスタです。このテスタは、現在および将来のテスト課題に対応できるよう、多数のデモを通じてその優れた性能が紹介されます。

次世代ネットワーク技術への対応

  • FR1とFR3周波数帯域のキャリアアグリゲーション: CMX500を用いて、FR1とFR3周波数帯域を組み合わせたキャリアアグリゲーションが実演されます。これにより、アグリゲートされた全周波数域におけるエンド・ツー・エンドのデバイス動作検証が可能になります。特にFR3(7.125~24.25 GHz)は、広域なカバレッジと大容量を両立する「スイートスポット」として注目されています。新しいRFU18ボードをCMX500に搭載することで、18 GHzまでをカバーし、FR3の進化に対応する道筋が示されます。

  • 仮想シグナリング・テスト: CMX500を基盤としたシフトレフト・テストの新たな手法がデモンストレーションされます。これにより、半導体チップの製作前にモバイル無線モデム・チップの設計上の欠陥を早期に発見でき、6Gデバイスの市場投入までの時間短縮に貢献します。

  • レイトレーシングを活用したAIレシーバ・テスト: レイトレーシング技術を活用し、CMX500とVIAVI™レイトレーシング・エンジンを組み合わせることで、実世界の信号伝搬環境のデジタルツインを生成する様子が紹介されます。これにより、制御された環境下で複雑なシナリオを高精度かつ再現性高く検証でき、フィールドテストの必要性を軽減します。

  • AIベースのテスト生産性向上ツール: CMX500向けに提供されるAIベースのツールセット「AI Workplace」は、5Gおよび6Gテストのさらなる進展を支援します。TechAssistは自然言語によるCMX500の制御を可能にし、ScriptAssistはスクリプト作成を迅速かつ容易にします。

  • モバイルXRとパーソナルAIデバイスのテスト: モバイルXRやパーソナルAIデバイスの低遅延で没入感のある体験を実現するため、CMX500を中心としたテストベッドがデモンストレーションされます。4G/5G、Wi-Fiネットワークをエミュレートし、RF障害とIP障害の両方を与えて実環境を再現する能力を活用し、RAN on AIやXRのテスト課題に取り組みます。

  • 6G ISAC(通信とセンシングの融合): 6G ISACは、モバイルネットワークを活用した物体検知の手法として注目されており、R&S AREG800Aの新機能(距離・速度・RCSに加えてマイクロドップラー効果のエミュレーション)を使って、ドローンなどの物体分類を支援する技術が実演展示されます。

  • 基地局とネットワークインフラの試験: FR1/FR2、スモールセル、O-RUのテスト要件にワンボックスで対応できるPVT360が展示されます。また、SATCOMやNTN、5G/6Gアプリケーションに使用する周波数変換アンテナの検証には、CATRベースのOTA(over-the-air)テスト・チャンバを用いたフェーズド・アンテナ・アレイの高速OTA試験が有効であることが紹介されます。

  • 5Gブロードキャスト: 商用モバイル端末で5Gブロードキャストに対応した初の製品が登場したことを受け、ローデ・シュワルツは、大容量データ配信、イベント会場でのエリア配信、緊急警報、位置情報・ナビゲーション・時刻同期のための先進ソリューションを紹介します。

NTN(非地上系ネットワーク)で地上から宇宙へ

地上系ネットワークと衛星ネットワークの融合が進む中で、軌道内や軌道間、宇宙と地上の間のハンドオーバーなど、複雑な実環境シミュレーションと3GPP仕様への適合が求められています。NTN技術が5Gとともに成熟し6Gへと向かう中、その潜在能力を引き出すには技術的障壁の克服が不可欠です。

ローデ・シュワルツは、CMX500ワンボックス・シグナリング・テスタをアップグレードし、NR-NTNおよびNB-NTN、Direct-to-Cell(D2C/DTC)技術に対応させました。このテスタは上空のデジタルツインを生成し、軌道や周波数帯、ドップラー・シフト、フェージングといった障害をシミュレートします。Constellation Insights Toolなどのスマート機能と組み合わせることで、衛星コンステレーションの可視化やカバレッジ・ギャップの分析、軌道の精査が可能になります。

また、NTNコンフォーマンス試験やキャリア受入試験もサポートしており、Samsung社と協力してRF・RRM・PCTの3つのテスト領域すべてにわたる検証を実施しました。MWC 2026では、これらのテストケースやViasat社のNB-NTNテストプランのデモンストレーションが体験できます。

業界連携でAI-RANの加速

AIは、性能最適化、エネルギー効率向上、自律運用を可能にするRANの不可欠な要素となりつつあります。ローデ・シュワルツはAI-RANアライアンスのメンバーとして、業界連携を通じてこの分野の相互運用性を推進するための信頼性の高いテスト機器を提供しています。

  • Nokia Bell Labs社との共同開発: 歪みのあるアップリンク信号を復元するため、デジタル・ポスト・ディストーション(DPoD)を採用したAI/MLベースの6G基地局用無線レシーバを共同開発しました。この技術は、リンクバジェットを改善し、カバレッジを維持しながら基地局の高密度化の必要性を低減し、コスト削減に貢献します。展示ブースでは、R&S SMW200Aベクトル信号発生器と新発売のFSWXシグナル・スペクトラム・アナライザで構成されたテストベッドを用いて、Nokia社のAIレシーバの性能向上が実証されます。

  • NVIDIA社との共同概念実証: デジタルツイン技術と高精度レイトレーシングを活用した最新の概念実証が紹介されます。これは、5G-Advancedおよび6G向けのAI強化基地局を現実的な伝搬条件下でテストするための堅牢なフレームワークを構築し、AI駆動の無線シミュレーションと実社会での展開・運用間のギャップを埋めることを目指しています。

次世代のWi-Fi通信エクスペリエンス

Wi-Fi 8は、超高信頼性と高品質な接続性の一貫した実現が期待されています。IEEE 802.11bn規格は、増加する接続デバイスやXR、IIoTといった要求の厳しいアプリケーションに対応するため、複雑なMIMO(Multiple-Input, Multiple-Output)シナリオを採用しています。ローデ・シュワルツは、研究開発から生産までをカバーするソリューションを提供し、メーカーを支援しています。

  • CMX500のWi-Fi 8対応機能: CMX500ワンボックス・シグナリング・テスタは、包括的なWi-Fi 8対応機能を搭載しています。分散リソースユニット(dRu)、異なるMIMO層で異なる変調方式を使用するUEQM、320 MHzのチャネル帯域幅など、Wi-Fi 8に固有の幅広いテストに対応できる汎用性の高いソリューションです。

  • CMP180無線機テスタ: 開発から生産まで、Wi-Fi 8の技術的複雑性に対応するCMP180無線機テスタが展示されます。ノンシグナリング・モードでのテスト向けに設計されており、高度な機能と広い帯域幅をサポートし、2×2 MIMOのWi-Fi 8デバイスを効率的にテストできます。

  • ハイエンドMIMO信号生成・解析: 研究開発向けには、R&S SMW200Aベクトル信号発生器と新発売のFSWXシグナル・スペクトラム・アナライザが出展されます。FSWXは卓越した標準EVM性能と相互相関機能を組み合わせることで、Wi-Fi 8信号の細部までを明らかにし、最適化の新たな可能性を広げます。そのマルチチャネル・アーキテクチャにより、MU-MIMOのような複雑なシナリオの解析にも最適です。

車載コネクティビティのテスト

自動車業界では、新たなユーザーエクスペリエンスや安全機能、高水準な自動運転の実現に向け、ワイヤレス接続の統合がさらに進んでいます。ローデ・シュワルツは、5Gや超広帯域通信からC-V2XやGNSSまで、自動車産業で使用されるあらゆるワイヤレス技術をカバーする精密なテストソリューションを提供しています。

  • NG eCall適合性試験: 2026年に欧州で義務化されるNG eCallの搭載に対応し、CMX500ワンボックス・シグナリング・テスタとR&S SMBV100Bベクトル信号発生器を用いた適合性試験機能がデモンストレーションされます。このソリューションは、2027年に義務化が見込まれる中国製自動車のGNSSテスト規格GB/T 45086.1 2024にも対応し、テストの自動化を可能にします。

  • NTNによる自動車の常時接続: 非地上系ネットワークは、自動車のユビキタスな接続を実現する可能性を秘めています。MWC 2026では、包括的なNTNテストソリューションが、自動車産業が常時接続車両を生み出す上でどのように貢献できるかが紹介されます。

ミッションクリティカル通信とスペクトラム監視のためのソリューション

ミッションクリティカル通信(MCX)は、過酷な環境下でも極めて高い信頼性で低遅延かつセキュアな通信を実現し、公共の安全や緊急サービスを支える重要な役割を担っています。ローデ・シュワルツは、3GPP準拠のブロードバンド・ミッションクリティカル・サービスへの移行を促進するため、モバイル端末とモバイルネットワークのテストに向けた統合ソリューションを出展します。

  • QualiPocプラットフォーム: MCXテストのための新機能とともに実演紹介されます。このスマートフォンベースのソリューションは、3GPPが規定するMCX KPIの測定を含め、MCXプライベート通話およびグループ通話の詳細な性能評価を可能にします。新機能には、MCXアプリの直接制御や公共安全通信におけるサービス品質(QoS)と体験品質(QoE)の測定機能などが含まれます。また、自律型ネットワーク監視プローブR&S LCMと最速のネットワーク・スキャナR&S TSMS8も展示され、ビジネス・ネットワークとミッションクリティカル・ネットワーク双方への機能拡大が紹介されます。

  • プロトコル・コンフォーマンス用テストソリューション: MCXデバイスとクライアント・ソフトウェアの実装が3GPP仕様に準拠していることを検証できるテストソリューションも展示されます。

ローデ・シュワルツは、MWC Barcelona 2026において、これらの革新的なテスト・計測および産業ソリューションを幅広く紹介することで、次世代の接続技術の発展に貢献していく方針です。

詳細については、www.rohde-schwarz.com/mwcをご覧ください。

ローデ・シュワルツに関する情報は、www.rohde-schwarz.comでも確認できます。
全てのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットで提供されています。

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